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リヤカーにわら人形・伝統の「病送り」 五穀豊穣・無病息災・地域の幸せと繁栄願う 山形・舟形町

舟形町で守り継がれる、わら人形に厄を背負わせ災いを追い払う伝統行事「病送り(やんまいおくり)」。人々の幸せを願い、子どもたちが地区を練り歩いた。

厄を背負ってもらうわら人形には「男人形」と「女人形」の2つがあり、大銀杏(おおいちょう)を結っているのが女人形。
そこにくくりつけるのが、捧げる赤飯など食べ物を入れた「わらつと」。

(地元町内会・沼澤靖浩さん)
「田植えが終わった時期にイネが病気にならないようおはらいし、食べ物への感謝の気持ちを示す。古くは200年以上前からと言われている。2019年のコロナ禍で一度解散したが、残さなければならないと去年復活した」

(住民)
「いってらっしゃい! お願いします」

(子どもたち)
「病(やんまい)逃んげろ、逃んげろや~」

全国各地に伝わる風習「病送り」。
イネの病気を防ぎ、人々の病や災いも追い払おうと、江戸時代に始まったとされている。
県内では、舟形町など一部の地域に残るだけとなった。

さまざまな願い事を短冊に書き込んだ子どもたち。
地域を回ってわら人形の到来を告げる。

(子どもたち)
「病逃んげろ、逃んげろや~」

住民たちは家の前に塩水をまき掃き清めて待ち受け、わら人形に塩水をかけたり、「わらつと」を結びつけたりして厄を払っていた。

(住民)
「ほ~ら、やんばい逃げでいげ~」

「身体堅固を願った。『病持っていってください』って」

「子孫や地域がどういう歴史の中で生きてきたかというのが全部わかって、村や町・地域を大事にすることにつながる。だから『病送り』は大事」

約1時間半、地区内を回ったわら人形は最上小国川の川岸でリヤカーから降ろされる。
地区によっては川に流したり、焼いたりして厄を払うが...。

(地元町内会・沼澤靖浩さん)
「"子孫繁栄"の願いを込めている。大事な行事なので子どもたちから小中高・青年までつなげていけるように取り組んでいきたい」

200年以上続く「病送り」。

住民たちは静かに手を合わせながら五穀豊穣と無病息災、地域の幸せと繁栄を願っていた。