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佐藤錦1キロ100円・最大10分の1に サクランボ「価格暴落」・2年連続の不作乗り越えたものの 山形

歴史的な不作だった2025年・2024年と比べ、2026年は十分な収穫量があり、サクランボ農家からも安堵の声が聞かれていたが、待ち受けていたのは「価格の暴落」だった。

2026年のサクランボは、天候に恵まれ過去2年の歴史的不作から一転、平年並みの収穫量が見込まれている。

生育も1週間ほど早まり、県内の多くの農家が6月末にすでに収穫を終えている。
そんな中、東根市のサクランボ畑を訪れてみると...。

(農業生産法人松栗・植松真二代表)
「(Q.まだ残っている)木に残っているが収穫をやめた」

東根市のサクランボ生産者・植松真二さん。
2026年の収穫はすでに終わったと言うが、畑には数100キロ分の佐藤錦が今も残されたまま。

(農業生産法人松栗・植松真二代表)
「サクランボの価格が大暴落。"収穫すればするほど赤字"の状況。ここ10年で価格が一番下回った。佐藤錦の最安値で1キロ100円。箱代の方が高い」

植松さんは、これまでの人生で「佐藤錦が1キロ1000円以下になったのを見たことがない」と言う。
つまり、佐藤錦の価格が最大「10分の1」にまで暴落した。

異例の暴落の背景をJAに聞いてみると、「過去2年の不作で、全国的にサクランボの注文数や販売量が大幅に減った。そのため今年は豊富に採れたサクランボが市場にあふれて需要と供給のバランスが崩れ、価格が下落した」という。

(農業生産法人松栗・植松真二代表)
「豊作の年に値段が下がることはよくあるが、投げ売りの価格で売られていた」

SNSでは県内のほかのサクランボ農家も、「歴史的な安値です」「マジで買ってください」と悲痛な声を上げている。

(農業生産法人松栗・植松真二代表)
「不作でももうからない、豊作でももうからない。辞める農家が増えるのは目に見えている。『今年やっと豊作』と春は喜んでいた。せっかく実った実を収穫しない...こんなに悔しいことはない」

植松さんは、一度下がってしまった価格が通常に戻るのにはかなりの年月がかかるとして、県など行政の支援も絶対必要だと訴える。

(農業生産法人松栗・植松真二代表)
「ブランド価値の崩壊を取り返していきたい。まずは吉村知事に県一丸でサクランボ農家を守るべき、そのくらいの緊急事態と理解し動いてほしい」

農水省によると、6月のサクランボの卸売価格は1キロ当たり約2300円。
1キロ3600円台だった2025年と比べ、4割も安くなっている。

2年連続の不作で売り先が減ってしまったところに、2026年は収穫量が増えたためサクランボがだぶつき、相場を押し下げた形。

「不作でももうからず、豊作でももうからない」この言葉が、今の県内のサクランボ農家の現状を示している。