着物リメーク「おうんちゃん」 ニューヨーク・ファッションショーに出展へ 山形・南陽市
着物のリメイクを手がける南陽市の女性が、2月にニューヨークで開かれるファッションショーに作品を出展することになった。ショーには全て新作で臨むことになっていて、衣装の制作作業は大詰めを迎えている。
南陽市宮内の工房を拠点に、着物のリメークデザイナーとして活動している渋谷純子さん。
約3年前から、「おうんちゃん」というブランド名で、着る機会のなくなった着物をドレスやジャンパーなど、現代の人々が普段着として選びやすい服にリメークする仕事を始めた。
(着物リメークデザイナー・渋谷純子さん)
「古い着物をリメークして、友人が喜んでくれた。困っている人がいるんじゃないかと思って。リメークを仕事としてやってみたいと思った」
着物が持っている生地や刺しゅうの美しさを存分に活かすこと、元の着物を身に着けていた人の思いをつなぐことを強く意識しながら作品を手がけている。
そんな渋谷さんのもとに、2025年1月、世界中のブランドが新作を発表するニューヨークのファッションショーへの誘いがSNSのDMで届いた。
最初は半信半疑だったという渋谷さんだが、自身の作品への高い評価を率直に喜び、出展を決意した。
(着物リメークデザイナー・渋谷純子さん)
「そういうのに出られる機会はなかなかない、自分が願っても。機会をいただけたのだからやろうと思いました」
出展には、渡航費なども含めて数百万円の費用が必要となるが、やまがた産業支援機構から100万円の補助金を受け準備を進めている。
今回出展するのはすべて新作の12着。ショーまで1カ月となり、作業はいまが大詰め。
日々、寝る間も惜しんで衣装作りに没頭している。
普段手がけている販売するための衣装とは違い、美術品のように見てもらうための作品を手がけるのは、渋谷さんにとって初めての経験。
苦労はありつつも貴重な時間を過ごしたことで、これからの作品作りにも変化が生まれそうと話す。
(着物リメークデザイナー・渋谷純子さん)
「商業的なものだったら、万人に合わせなくてはいけなかったりする。もうちょっと冒険した商業的な作品も出してみてもいいのかなと感じています。着物リメークと言ったら"おうんちゃん"と普通に出てくるような企業なるよう、その足がかりに・ステップにしたい」
大きな舞台への挑戦を通じ、世界を視野に取り組む決意を新たにした渋谷さん。
2月11日に渡米し、14日・15日にファッションショーに臨む。