被害額2300万円・会長名乗りLINEで送金指示 酒田観光物産協会「なりすまし詐欺」に遭う 山形
近ごろ後を絶たないSNSなどを利用した詐欺。これまで県内でも個人が被害に遭ったニュースをたびたび伝えてきたが、今回被害に遭ったのは公(おおやけ)の団体だった。酒田観光物産協会は、会長を名乗る偽者からのメールとLINEを使った「なりすまし詐欺」の被害に遭ったと発表した。被害総額は2300万円に上る。
(酒田観光物産協会・西村修会長)
「"夢の倶楽"をご愛顧いただいている多くのお客さまに、多大なるご心配とご迷惑をおかけしていることを心より深くお詫び申し上げます」
14日、会見を開いた酒田観光物産協会。
この詐欺被害は、協会の西村会長になりすましたニセ会長から、LINEグループを通じて現金の振り込みを指示された協会の職員が、運転資金2300万円を振り込んだというもの。
手口はこうだ。
●9日(金)、観光物産協会に「業務用に新たなLINEグループを作成するように」という会長を名乗る1通のメールが送られてきた。
●この指示を受け、観光物産協会の経理担当部長とその補佐・専務理事・ニセ会長の4人のLINEグループが作られた。
●13日(火)になり、ニセ会長から「間もなく2300万円を振り込む予定だが、金は届いているか?」とのLINEを皮切りに、「ほどなく振り込まれるから先にその金額を振り込んでほしい」など、LINEで60件にも及ぶ現金振り込みの催促が行われた。
●振り込みをせかされたこともあり、観光物産協会は会長への本人確認を行わないまま、運転資金2300万円を福岡の会社名義の口座に振り込んだ。
ニセ会長のLINEのアイコンが、普段、会長が使っているプロフィール画像と全く同じものだったため信用してしまったという。
(酒田観光物産協会・西村修会長)
「社内で決済・送金手続きの見直し、複数人による確認体制の徹底、社員教育および情報セキュリティ対策の強化など、再発防止策を速やかに講じる」
酒田観光物産協会は13日、警察に被害を報告し、14日に被害届を提出した。
観光物産協会にはまだ約3000万円の手元資金が残っていて、店舗の運営や今後の事業継続には支障はないとしている。