古米より安い新米店頭に並ぶ"逆転現象"...消費者に追い風も農家は切実・背景にコメの需給環境の変化 山形
新米といえば古米より高いのが一般的だが、鶴岡市の産直施設では新米の価格が古米を下回る異例の"逆転現象"が起きている。
鶴岡市の「産直あぐり」に並び始めたのは、2026年に収穫されたばかりの新米。
8月27日から店頭に並ぶ2026年産の「ひとめぼれ」は5キロ2646円。
一方、その隣に並んでいるのは2025年産の「コシヒカリ」は5キロ3348円。
品種は異なるものの、新米の方が702円安くなる逆転現象が起きている。
(産直あぐり・叶野由佳代表取締役)
「はじめての経験。実際いま出ている新米のひとめぼれ・はえぬきも、昨年の価格とは比にならない価格で販売がスタートしている」
背景にあるのはコメの需給環境の変化。
2025年までは"令和の米騒動"でコメが品薄となり価格が高騰。
その影響で、新米に比べ高い価格となった2025年産のコメが現在も流通している。
(産直あぐり・叶野由佳代表取締役)
「私どもの店は生産者が全て価格を決めていて、コメに関しても同様。生産者が集まってみなさんの合意の中で価格を決めていくやり方をしている。これからつや姫・コシヒカリの新米が出るようになると、昨年産のコメの価格は必然的に下げざるをえない状況になる」
2025年の高値から一転、市場の"コメ余り"の状況に新米の価格下落は消費者にとって追い風となる一方、コメを作る農家にとっては収入の減少に直結する。
(産直あぐり・叶野由佳代表取締役)
「死守していきたいのは再生産可能な価格。ことしの価格については果たしてそれを守っていける価格なのか非常に心配している。このさき生産を継続・拡大していく農家に対して気を削ぐような結果にならないか非常に心配している」
新米シーズンを迎えコメの価格は転換点を迎えている。