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「使ったことのない設備は使えない」先生が消防設備使う訓練も必要 避難経路の探検・確認を 山形

全国ニュースで報道されている通り、東京の小学校で火事が発生し11人がけがをした。「火事が起こるわけがない」と思っていた音楽準備室からの出火に驚いた。全国の学校・幼稚園などで火災予防教室を開き、「命を守る備え」を伝えている元消防士に“備えと対策”について聞いた。

6月19日、東京・北区の小学校で発生した火災では、校舎4階の音楽準備室から火が出て、児童と教職員11人がけがをした。

(火災予防のONE LOVE・渡邉航生さん)
「まず全員助かったことが本当にうれしい。先生たちも子どもを守ったのが素晴らしいし、子どもたちも先生たちの言うことを聞いて命を守ったのも素晴らしい。結論、今回の先生のとった判断は間違っていないと思う」

こう話すのは、東根市在住の元消防士・渡邉航生さん。
渡邉さんは「火災予防のONE LOVE」の代表として全国の学校などで火災予防教室を開き、「命を守る備え」について伝える活動をしている。

今回火元となったのは、小学校の音楽準備室という本来は火事が想定されない場所。
しかし渡邉さんは「“ありえないことはない”と心に留めて備えることが大事」だと話す。

(火災予防のONE LOVE・渡邉航生さん)
「火事が起きない部屋は1つもない。この部屋で火事が起きた時、“この建物は逃げ場がないよね”と考える訓練が必要。今まで通りの“姿勢を低くしてハンカチを口にあてて煙を吸わないように”という訓練も間違いではない。それより前に、避難経路の探検・確認を子どもたちと先生が一緒にやっておく、“何かあったらこの建物はここから逃げるんだな”と、それだけで確実に命を守れる確率は上がる」

また今回の火事は、気づいた時には初期消火ができない状況だったという話があるが、学校に設置されている火災報知器には、法律上、火事に気づきづらい特徴があるという。

(火災予防のONE LOVE・渡邉航生さん)
「火災報知器には熱の感知器と煙の感知器があるが、学校は法律上、熱の感知器が教室についている。今回の準備室もおそらく熱の感知器がついていた。熱の感知器は煙で感知するよりもベルが鳴るのは遅れてしまう」

さらに…。

(火災予防のONE LOVE・渡邉航生さん)
「学校の廊下には、実は感知器を設置する義務がなく省略されている。廊下に煙が流れても、ベルが鳴るまでに時間がかかって気づくのが遅れる原因にもなってしまったのではないかと、一概には言えないが環境的なものでいうと思う」

渡邉さんがまず取り組んでほしいと話すのは、火事を防ぐための基本的な対策。
「部屋の掃除をしっかりする」「ストーブなど火が出る場所の近くに燃えそうなものを置かないこと」などが重要だとしている。
そのうえで、もしもの時に命を守るための「消防設備」の正しい使い方の訓練を重ねてほしいと訴えている。

(火災予防のONE LOVE・渡邉航生さん)
「管轄の消防士を派遣してもらって設備の説明を受けるとか。今回は状況的にも難しかったと思うが、消火器で消せなかったらその上位の設備である屋内消火栓という水が出るホースがついたものを、先生たちが使えるように普段から訓練してないと、火事の時に初めてのものは使えない。設備の点検に合わせて訓練するあり方を検討してほしい」