県が高校部活動の遠征移動手段を実態調査 一定のルールあるも報告義務なく未把握 磐越道の事故受け 山形
福島の磐越道で高校生など21人が死傷したバス事故の発生から1週間。この事故を受け、県は県内全ての高校の"部活動の移動手段"について、実態調査を始めることを明らかにした。
(吉村知事)
「今回の事案を踏まえて、総務部が私立高校を所管しているので、県内の私立高校に対し生徒の移動方法について実態を調査中。そして県立高校は県教育委員会が調査する」
これは、13日の定例会見で吉村知事が明らかにしたもの。
県は、県内に15ある私立高校に対し、部活動の安全管理について確認するため、「遠征時の移動手段を把握する実態調査」を今週から始めた。
そして13日、県内に39ある公立高校についても同様の実態調査を行うと発表した。
(県教育局・長岡靖之教育DX推進監)
「今回の事故を受け、県立高校についても生徒の部活動遠征での移動手段・これまでの安全確保について、どういった取り組みをしてきたか調査する」
調査の対象は県立高校だけでなく、山形市と連携し山形市立高校も調査する方針。
<今回、県が行う実態調査>
●2026年のゴールデンウイーク期間中に、部活動で遠征を行ったか
●遠征した場合は、その移動方法
この調査は、5月6日、福島・郡山市の磐越道で、部活動の遠征に向かっていたマイクロバスがガードレールと衝突し、高校生1人が死亡、20人がけがをした事故を受けたもの。
県立高校の部活動の移動手段には一定のルールが存在する。
<県の遠征時の移動手段ルール>
1)基本は、電車や路線バスなど公共交通機関を使うこと
2)それが難しい場合は、「教員が運転する車」での移動
3)「保護者が運転する車」での移動
4)「バス運行会社などに依頼する」のいづれか
このルールができたきっかけは、15年前の事故だった。
2011年5月、米沢市で、高校の教員が山岳部員など12人が乗ったワゴン車を運転し、林道から斜面を200メートル転落して12人全員がけがをした。
この事故以降、県立高校では、部活動での移動で車を運転する教員に"年1回の講習会"を課すなど、対応を厳しくした。
しかし、具体的にどんな手段で遠征に向かっているのか報告義務はないため、これまで県は把握できていなかった。
(吉村知事)
「部活動に伴う移動に関しては安全第一。そういったことに向け実態調査は肝である」
県は、県内全ての高校への実態調査を来週中に終わらせ、調査の結果をまとめる方針。
県内では6月5日~7日にかけて県高校総体が開催される。
マイクロバスで庄内の大会会場まで移動する部活動も実際にあり、親御さんは心配もあるだろう。
磐越道での痛ましい事故を繰り返さないためにも、今回の実態調査は非常に重要。