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【防災士に聞く】万一に備える“冬の避難”の注意点 寒さによる低体温症・火災への備えが大切 山形

青森で震度6強を観測した地震では一時津波警報も発表され、多くの人が避難所に身を寄せた。地震・津波から身を守るだけでなく、ほかの季節と違い冬の場合は“寒さ”とも戦わなければいけない。「冬の避難」の注意点と備えについて防災士に聞いた。

話を聞いたのは、山形市に住む防災士で県の自主防災アドバイザーを務める細谷真紀子さん。
「冬の避難」でまず注意が必要なものとして、寒さによる「低体温症」を挙げる。

(県自主防災アドバイザー・細谷真紀子さん)
「避難所となる体育館の気温はどれくらいだろうと想像して、“すごく寒いかな”と思った時には、たとえば避難グッズにあるアルミシート。暖かさを確保するものを用意したい」

簡単に折りたためてコンパクトに持ち運べる「アルミシート」。
ひざ掛けとして使ったり足元に敷いたりと、いろいろな使い方ができる。

(重松アナ)
「ふわっと巻いただけでも保温されている感じがある。上着を着ているのと同じ感覚。内側からぽかぽかしてきます」

(県自主防災アドバイザー・細谷真紀子さん)
「自分の体温を外に逃がさない」

一方で、熱を閉じ込めてしまい汗をかきやすくなるため、間に衣類をはさんだり水分補給を行うことが必要だという。
さらに…。

(県自主防災アドバイザー・細谷真紀子さん)
「家で使わなくなった防寒着なども、防災リュックに入れておくと役に立つ」

ほかにも使い捨てカイロや帽子・手袋、毛布代わりになる寝袋もあるといいそう。
また、在宅避難の際に暖をとるものとしておすすめなのが…。

(県自主防災アドバイザー・細谷真紀子さん)
「カセットコンロのような形でガスボンベを使える暖房器具もある。電源が必要ではない暖房器具は災害時に役に立つ」

そして暖房器具を使う冬に注意が必要なのが“火事”。

(県自主防災アドバイザー・細谷真紀子さん)
「避難所に移動する時にはブレーカーを落としたり、暖房器具の電源・コンセントを抜くなど気をつけてほしい。通電火災といい、ライフライン・電気が戻った時に熱源が再加熱したり、揺れで熱いストーブの上に洗濯物が落ちていたりという状況で避難するととても危険」

さらに細谷さんは、青森の地震は寒くて暗い時間帯に起こったため、車で避難する人が相次ぎ、避難路で渋滞が発生したことに触れこう呼びかけた。

(県自主防災アドバイザー・細谷真紀子さん)
「積雪・凍結で避難する道路がどんな状況になるのか想像することがとても大事。なかなか徒歩避難が難しい人もいて、“そういう人が自動車で逃げるために自分たちはどうしたらいいのか”考えるきっかけになればいい」

冬の地震の備えについては、感染症対策なども含めて県のホームページに掲載されているので時間のある時に見ておきたい。