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金山町で"全国初"の実証実験 可搬式燃料電池で害獣撃退へ 山形

進化を続ける電池の技術が害獣の「撃退装置」に生かされようとしている。その名も「可搬式燃料電池」。電源がない場所でも長時間・安定的に動かすもので、その実証実験が全国で初めて金山町で進められている。

(モンスターウルフ)
「仕方ねぇやってやるか! ガオ~」

大きな雄叫びや鋭い眼光で害獣を追い払う装置「モンスターウルフ」。
山形市が9月、県内で初めて本格導入して市内の畑に設置したが、今回、実証実験のためこの装置が置かれたのは金山町の森の中。

(豊通マテックス・分部亮治さん)
「電源が取れない場所でも持ち運びしやすい燃料電池で安定的に長期間、撃退装置が稼働できるか実証実験している。カギを握るのが装置に内臓されている『可搬式燃料電池』です」

その「可搬式燃料電池」は、メタノールから水素を取り出して酸素と反応させ発電する次世代の電池。

モンスターウルフは太陽光パネルを電源としてきたが、「可搬式燃料電池」は日光が届きにくい山林はもちろん、夜間でも使用できる。
地元森林組合の協力の下、8月から行われている実証実験では、40日間取り替えなしで稼働することが証明された。

(豊通マテックス・分部亮治さん)
「メタノールが40リットル充填(じゅうてん)されていて約40日稼働できる。メンテナンスは月に1回の燃料交換だけで済む」

天候や時間帯に左右されずに使用できる「可搬式燃料電池」。
多発するクマの出没や鳥獣の農作物被害を防ぐ新たな武器として期待されている。

(豊通マテックス・分部亮治さん)
「国内ではすでに1100台以上の燃料電池の導入実績がある。今後は防災用途・災害現場で通信確保の電源として燃料電池の活用・普及につながればと考えている」

「可搬式燃料電池」で動くモンスターウルフの実証実験は11月下旬まで続く。