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川西町全地区に「避難指示」出した町職員に話聞く 「レベル4危険警報」初発表・中村気象予報士解説 山形

26日、県内で初めて土砂災害・大雨の「レベル4・危険警報」が発表された。5月に運用が始まった「新しい防災気象情報」に基づくこの発表が、自治体でどう活用されたのか、川西町内全地区に「避難指示」を出した職員に聞いた。

2026年5月29日の「新しい防災気象情報」運用開始以降、県内でいち早く「避難指示」を出した川西町。
その判断材料となったのは、随時更新される“最新の情報”と“過去の被災経験”だった。

(川西町総務課防災管財係・鷲尾優係長)
「令和4年(2022年)8月の水害と今回の水害の、さまざまな水の上がり方が似通っていた。あの当時の被害を考えれば、早めに皆さんへ避難指示をかけて、自分の命を守ってもらう。避難指示は妥当なものだった」

川西町は26日、町内の7カ所に避難所を開設したが、利用者は最大で6名と極めて少ない結果になった。

(川西町総務課防災管財係・鷲尾優係長)
「自分はどこに避難したらいいか。自分は安全なのか危険なのか。そういったところを見直しながら、自らの防災行動につなげてもらえれば」

一方、新しい防災気象情報は危険度を知らせる「レベル」の発表が、必ずしも1段階ずつ上がるわけではないことが判断材料として難しいという課題もあげられた。

(川西町総務課防災管財係・鷲尾優係長)
「土砂災害情報については、レベル3を飛ばしてレベル4危険警報が発令された。避難に対応する時間が十分にとれなかったという点で難しさを感じた」

<中村気象予報士による解説>※詳しくは映像をご覧ください
新しく変わった防災気象情報の土砂災害についてかなり難しい。
レベル2の後、レベル3を飛ばしてレベル4が発表された点について解説していく。

土砂災害の情報については、レベル4・レベル3それぞれに基準があるわけではなく、共通の基準(これを超えては危険という共通の基準)がある。
順当に雨量が増していけば、その基準に対し3時間前を目安にレベル3、2時間前にレベル4を出すことになる。

急激に雨雲が発達した場合、レベル3警報を出すタイミングがなく、いきなりレベル4危険警報が出されたのが今回のパターン。

レベル3・4はセットで出されるイメージですが、もう1点、解除される時も難しい。
飯豊町を例に解説すると、午前6時44分にレベル4土砂災害危険警報が出された。
朝、活発な雨雲がかかっていたが、午前9~10時にかけて少し雨雲の中心が福島の方に寄ってきた。
そのためレベル4を解除したいが、レベル3とレベル4はセット。
次にレベル4が見込まれないとレベル3は出さないため、一気にレベル2まで落とすことになる。

海上にある次の雨雲が新潟・福島へ移動すると予想されたため、山形はレベル4になることはないのではないかということで、午前10時05分にレベル2を発表した。
しかし午後、予想に反して山形でも雨が強まり、時間がないのでレベル3を飛び越え、午後1時07分にレベル4を発表した。

「飯豊町の土砂災害の情報」に関しては、レベル2(黄)→レベル4(紫)→レベル2(黄)→レベル4(紫)と進んだため、混乱の原因になってしまったかもしれない。
今後もこういった状況はありえる。

数字の大きさで危険度を判断しがちだが、レベル2注意報も安全な状態ではないので、完全に解除されるまで油断しないことが大切。