実業家が支援・承継とりやめ...教授会に不信感 電動モビリティシステム専門職大学 山形・飯豊町
大幅な定員割れに伴い学生の募集を停止している飯豊町の「電動モビリティシステム専門職大学」をめぐる問題。大学の支援を表明していた実業家の男性が、承継を断念する考えを示した。
飯豊町の「電動モビリティシステム専門職大学」は、電気自動車や自動運転について学ぶ日本初の専門職大学として2023年4月に開学した。
しかし、各学年の定員40人に対し開学初年度の入学者は3人。
2024年も2人と大幅な定員割れが続き、大学を運営する仙台市の学校法人・赤門学院が2024年10月に学生の募集を停止していた。
こうした中、2026年2月、実業家の西和彦氏が、自身が関わる学校法人で運営を引き継ぐ意向を表明。
文部科学省に運営主体を変更するための手続きを行うなど準備を進めてきたが、6月17日、自身のSNSで支援をとりやめると表明していた。
経過報告のため29日に町役場を訪れた西氏は、嵐町長との面談後、報道陣の取材に答えた。
撤退の一番の理由として、教授会が西氏を副学長とする案を認めなかったことに対する不信感をあげた。
(西和彦氏)
「副学長に選ぶのは教授会じゃない。赤門学院の理事会なんです。それが決まっているのに、現場(教授会)は私を副学長に選ばなかった、私は怒っています。とんでもない話だ。ありえない」
決まりかけていた大学運営の承継が事実上白紙に。
現在、大学に在籍する学生は4年生のみで、2027年3月に卒業すれば、そのまま閉校となる可能性が高まったことになる。
(赤門学院・国分龍人理事長)
「承継が白紙になったということは"閉校する"。『したい・したくない』ではなく、そういう状況」
大学の設置にあたって土地を無償で貸し出し、キャンパス建設時に補助金を投入するなどの支援を行ってきた飯豊町。
現実として見えてきたわずか数年での"閉校"は町にとっても痛手となる。
(飯豊町・嵐正人町長)
「教育機関として飯豊町に設置された1つの資源がなくなるのは非常に残念。何とか運営できる人に承継してほしい」
現在、大学を運営する赤門学院は来週にも臨時の理事会を開き、今後の対応を協議することにしている。