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ニットの町でクマによる外傷軽減できる"ニット"開発 ハサミ・のこぎりでも切れない耐久性 山形・山辺町

29日も鶴岡市・東根市などでクマが目撃されるなど、市街地での出没が相次いだ。クマから身を守るグッズとして鈴やスプレーなどがあるが、ニットの町・山辺町で開発された「ニット」が新たに活用されることになった。

山辺町に寄贈された"クマから身を守る"ことができる「ニット」。
開発したのは町内で77年間、地元特産のニットを製造している鈴治(すずはる)。

鈴治では、約20年前から警備用の防護服の生地を編んでいて、その技術を生かしてクマによる外傷を軽減するためのニットを開発した。

県工業技術センターによる生地の耐久性テストでも、通常のニットの5~10倍の強さが証明されていて、ハサミやのこぎりでも切ることができない。
そして、水や電気を通さず、400℃の熱にも耐えられるという。

実際に着てみると...。

(リポート)
「軽い! びっくりするくらい軽いですし、涼しいかもしれない。首をしっかり守ることができます」

帽子を被ってみても見通しがよく、周囲をしっかりと見渡すことができる。

(リポート)
「しっかり見えるし、通気性もよく呼吸がしやすいし、夏に猟友会の皆さんが活動する時も暑すぎるということはないと思います」

ニットの重さは約900グラムと軽く、体を覆う部分は生地を2重にして強度を上げていて、クマによる外傷が多いといわれる頭・首をしっかり守れるようになっている。

町に寄贈されたのは帽子やジャケットなど計5組で、町を通じて町内の猟友会に貸し出される。

(県猟友会・川口文雄山辺支部長)
「ケガなどが軽減されるならいい。外傷が和らぐだろうと期待している」

通常のニットよりも3倍編む時間がかかるが、「ニットの町」の技術を活かしたクマ対策に期待が高まる。

(鈴治・鈴木一夫会長)
「少しでも守れれば、守れると思う。命が一番大切。できるだけ着用してもらえれば」

鈴治では今後、ジャケットを約5万円で一般販売する予定。