国宝「上杉本洛中洛外図屏風」原本展示 特別展「上杉謙信と川中島合戦」で戦国の世知る 山形・上杉博物館
米沢市の上杉博物館で、特別展「上杉謙信と川中島合戦」が開かれていて、上杉・武田両軍の激突へと至る背景を知ることができる貴重な文書の数々が並んでいる。
「川中島合戦」は、越後の上杉謙信と甲斐の武田信玄が北信濃をめぐって、10年以上にわたって繰り広げた争い。
今回の特別展は上杉博物館の開館25周年を記念したもので、謙信や信玄が周辺の武将や家臣らにあてた書状の数々から、上杉・武田の対立の構図や周辺の武将も交えた争いの全容を知ることができる。
このうち、謙信が新潟・弥彦神社に奉納した願文には、信玄の行為を"悪行"と断じたうえで、「信玄は自分が退治する」との文言が記されていて、謙信の強い思いがうかがえる。
また、織田信長から謙信にあてた書状には、信玄が信長の領地に攻め入ったことが記され、「前代未聞」「信玄退治」など信玄に対する怒りとともに、上杉との結びつきを強めようとした信長のねらいがみえてくる。
そして謙信と信長の関係性を見るうえで重要な資料といえるのが、信長が謙信に贈ったと伝わる国宝「上杉本洛中洛外図屏風」。
この屏風は2025年に大規模な修理が行われ、今回、修理後初めての公開とあって来館者の注目をひときわ集めている。
特別展「上杉謙信と川中島合戦」は6月21日まで、「上杉本洛中洛外図屏風」原本の展示は5月17日まで、米沢市の上杉博物館で開かれている。