イラン情勢緊迫化でシンナーが足りない...塗装業界にも打撃・住宅建築の遅れなど影響も 山形
イラン情勢の緊迫化で、主に塗料を薄めるために使う「シンナー」に大きな影響が出ている。私たちの生活では例えば、屋根の塗り替え・リフォームなどでシンナーが使われる。不足することで住宅の建築が滞るなどの事態にもつながりかねない。
寒河江市にある塗料などの卸売会社・スガタ商事。
県の内外の建築業者・工場などに塗料を卸している。
(スガタ商事・菅野清文代表取締役社長)
「いま一番困っているのは、我々が取り扱っているシンナーが入ってこない、在庫がなくなりお客に届けられるものがない」
ナフサを蒸留・生成して作られるシンナーは、ホルムズ海峡の封鎖で供給が不安定になり価格が大幅に高騰。
16リットルあたり約3000円で取引されていたものが、いまは6000円と約2倍近くの値段となっている。
会社の裏にある倉庫を見せてもらうと...。
(スガタ商事・杉沼聖平主任)
「普段は4段積みのものが3列になって黄色いラインまであるが、現状こういう状態、10分の1以下」
シンナーの在庫は3月下旬ごろから少なくなりはじめ、今は入荷もままならない状態。
菅野社長は、この"シンナー不足"の背景には、中東情勢のほかにも要因があると感じている。
(スガタ商事・菅野清文代表取締役社長)
「紛争が始まった後の国内・県内の塗装業界が過度な反応をしすぎて、在庫をたくさん抱えようと一気に発注したのが大きな問題」
不安定な情勢に不安を抱える客からの注文が殺到し、いわゆる買い占め状態に。
メーカー側に発注が急増したことで出荷に制限がかかり、中間在庫がないという状況だという。
スガタ商事では、少しでも多くの客に届くようにと、2リットル・4リットルなど少量の容器に入れ替えて販売している。
(スガタ商事・菅野清文代表取締役社長)
「メーカー側からも供給し始めるという話も聞こえている。多少安心してもらえる時期が5月・ゴールデンウイーク明けくらいから。お客にもたくさん届けられるようになり始めると思っている」