雪不足で滑走できないスキー場も...29日ごろからの年末年始「10年に一度の高温」か 山形
気象庁が「高温に関する早期天候情報」を発表し、この年末年始は"10年に1度の高温となる可能性がある"としている。スキーシーズンに突入しているが、県内も高温によりゲレンデが雪不足で、営業できないスキー場もあり対応に追われている。
(蔵王猿倉スキー場・川口豊社長)
「いま白くあるのは、きのうの晩に人工降雪機で吹いた雪が真っ白く残っている」
上山市の蔵王猿倉スキー場。
初心者でも滑りやすいゲレンデとして、子ども連れのファミリーなど地元の人たちに親しまれている。
このスキー場では、自然に降った雪に加え、12日から人工降雪機4台を使って整備して、例年同様、19日のスキー場開きにこぎつけた。
しかし、20日からの高温で雪が解け、21日午後からは一時休業せざるを得なくなった。
(蔵王猿倉スキー場・川口豊社長)
「20日・21日の暖気には参りました。冬にあんな暖かくなる。ここで気温14℃あった、経験ない」
何とか営業を再開させたいと、22日午後5時から23日午前8時まで夜を徹して人工降雪機でゲレンデの整備を続けたが、23日も一部の雪が解けてしまい再開のめどは立っていない。
22日、気象庁は、関東甲信と東北・北海道地方に「高温に関する早期天候情報」を発表。
12月29日ごろからの年末年始は、10年に一度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が高まっている。
(蔵王猿倉スキー場・川口豊社長)
「10年に一度の暖かい正月なんて、報道を見てドキッとした」
シーズンの初めと冬休みの時期は書き入れ時。
今回の高温は、スキー場の運営にも大きく影響する。
このスキー場では、気温が平年並みかそれよりも低くなると予想される26日がチャンスとみて、再び人工降雪機をフル稼働し、営業の再開を目指したいとしている。
(蔵王猿倉スキー場・川口豊社長)
「27日(土)にうちで募集したジュニアスキー教室に小学生が100人ぐらい来る。何としてでも今週末には第1ゲレンデを再オープンしたい。自然の雪と合わせて人工降雪機も一緒に運転をしながら、何とか客に安全に滑ってもらえるように最大限の努力をしたい」
スキーに行く際は前もって情報を確認するようにしたい。