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<医師に聞く>猛威ふるうインフルエンザ効果的な予防策...部屋の換気・湿度50%以上に保つなど 山形

全国でも感染が急速に拡大しているインフルエンザ。19日には県から早くも「警報」が出されていて、異例の早さで感染拡大が進んでいる。その背景と対策を、最前線で向き合う医師に聞いてきた。

(診察)
「インフルエンザA型の反応出てるから薬使っていこう」

山形市の橋本こどもクリニック。
保護者に付き添われたマスク姿の子どもたちが次々とやって来る。

橋本院長によると、今シーズン、クリニックを訪れるインフルエンザの患者は、例年と比べ爆発的に増えたという。

(橋本こどもクリニック・橋本基也院長)
「今年は立ち上がりが早くて9月くらいから少しずつ出てきて、10月中旬くらいから爆発的な感染になっている」

県衛生研究所が19日に発表した県内の最新のインフルエンザの患者数は、県全体で1835人。
前の週の1028人から1.8倍に急増した。

1定点医療機関あたりの患者数は47.05人で、県内でインフルエンザが流行期に入ってから、過去最も速く警報レベルの「30人」を超えた。

<保健所別>
置賜 70.17人
最上 60.25人
村山 56.30人
山形市 43.57人
庄内 25.42人
※庄内を除く4つの地区で警報レベル

例年は12月ごろに感染のピークを迎えることが多いインフルエンザ。
しかし、このクリニックでは11月10日の週だけで100人以上。
19日も診察開始からわずか2時間で13人が陽性と、2024年の同じ時期と比べ感染者数は体感で10倍以上だという。

その大きな要因の1つが「始まりの早さ」。

(橋本こどもクリニック・橋本基也院長)
「感染の立ち上がりが早く、まだワクチンの接種が進んでいなかったことが1つの要因」

インフルエンザワクチンは、接種してから抗体ができるまで約2週間かかる。
このクリニックも含め、全国の多くの病院では10月から予防接種を始めたが、多くの人がワクチンを受ける前に流行が始まってしまったことで、あっという間に広がったと考えられている。

母親「私と夫も朝からのどがおかしい」
院長「熱はない?」
母親「熱はないです」

もう1つの特徴が「家庭内感染」。
19日の取材中も、親子そろって感染したという家族が少なからずみられた。

(橋本こどもクリニック・橋本基也院長)
「以前は家族内で感染が広がることは少なかった。今年感じているところでは、大人から始まるケースも珍しくないし、子どもから感染する大人も多い印象」

今後さらに猛威をふるうおそれがあるインフルエンザ。
橋本院長は、インフルエンザの予防のために「部屋の換気」「部屋の湿度を50%以上に保つこと」が非常に有効だと話す。
その上で...。

(橋本こどもクリニック・橋本基也院長)
「食べて遊んで良く睡眠をとるのは欠かせないこと。予防接種を打っていない人は打った方が予防につながる」

そして、「手洗い・うがい」「マスクの着用」、仮にかかったとしても重症化が防げる「予防接種を打つこと」など、当たり前の基本的な対策の徹底が大切だと話していた。

爆発的に感染が広がっているインフルエンザ。
週末に3連休も控えている。
橋本院長は、連休などで人の動きが増えると、感染拡大も進むおそれがある。
連休を楽しく過ごすためにも、基本的な感染対策の徹底を心がけたい。