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タマゴ高騰に困惑の声...物価高・流通・鳥インフルエンザの影響 クリスマス前にエッグショック再来か 山形

食卓に欠かせないタマゴ。いま全国的にタマゴが値上がりし、「エッグショック」と言われた2023年に迫る勢い。県内でもタマゴを取り扱うスーパーなどからは困惑の声が上がっている。

毎日の食事に欠かせないタマゴの価格が、再び高騰している。
JA全農たまごが13日に発表した東京でのタマゴの取引相場は、「Mサイズ1キロで340円」。
これは、鳥インフルエンザ流行の影響でタマゴの価格がいちじるしく高騰し、「1キロ350円」を記録した2023年のエッグショックに迫る値上がり。

県内も同じような傾向で、小売店によってはエッグショックの時よりも販売価格が高くなっているところも...。

(フードセンターたかき交り江店・村上兵太郎店長)
「エッグショックの時期と比べ1パック10円上がっている。今年に入り物価高でコストが上がっていて、この価格に結びついている」

天童市にあるフードセンターたかき交り江店では、Lサイズのタマゴが主力商品。
エッグショックと言われた2023年は「1パック税抜き188円」で販売していたが、2025年は物価の高騰や鳥インフルエンザなど複合的な影響により、2023年を上回る「198円(税抜き)」で販売せざるを得ないという。

そして、まもなく年間最大のイベント"クリスマス商戦"を迎えるケーキ店にとっても、タマゴ高騰の影響は大きいよう。

山形市の洋菓子店「ケーキハウス チュチュ」では、11月からクリスマスケーキの予約の受付を始めた。
一番の主力は4900円のケーキ。

しかし、クリスマスケーキの予約の受付を始めてからも、タマゴの値上がりはとどまるところを知らない。

(ケーキハウスチュチュ・沼澤靖工場長)
「鳥インフルエンザや流通などいろいろあり、使っているタマゴも10%ほど値上がりしている。とても厳しい」

この店では、たとえ今後タマゴの値上がりが続いたとしても、すでに受付を始めたクリスマスケーキについては値上げをせず、店側が損をかぶる覚悟をしている。

(ケーキハウスチュチュ・沼澤靖工場長)
「クリスマスケーキの値段を決め、お客さまにその値段で出している。タマゴが高騰してもこちらで飲まざるをえない。これから上がらないでほしい。(Q.一番怖いのは?)鳥インフルエンザ」

タマゴの価格に大きな影響を与える鳥インフルエンザ。
県内では現時点で流行はみられないが、北海道・新潟では飼育しているニワトリ数10万羽が殺処分された。

(フードセンターたかき交り江店・村上兵太郎店長)
「鳥インフルエンザが発生すると、タマゴの入荷量が落ちてしまう。今後クリスマス・年末でタマゴの需要が伸びると、価格も上がるなどさまざまなことが起こる。鳥インフルエンザが加速しないことを願っている」

鳥インフルエンザは、毎年10月以降、これから冬場にかけて発生が本格化するといわれている。