いじめ認知 5年連続で全国最多1万1731件(全国平均+55.9) 中学・高校で暴力行為も増加 山形
県内の学校でのいじめの認知件数は1000人あたり117.2件で、5年連続で全国最多となった。
文部科学省が行った調査によると、2024年度、県内の小中学校・高校などで認知されたいじめの件数は1万1731件だった。
1000人あたりでみると117.2件で、全国平均の61.3件を大きく上回り、5年連続で全国最多となった。
一方で、心身に支障をきたす「重大ないじめ」の件数は、1000人あたり0.02件と全国でも2番目に少なくなっている。
県はこの要因について、「いじめを積極的に認知することで、早い段階で対処できた」としている。
(県教育局高校教育課・伊藤久敏課長)
「全学校で生徒・保護者に対し複数回のアンケート調査や面談の態勢をとっている。そういうことがいじめを相談しやすい態勢作りにつながった」
また、暴力行為の発生件数は、前の年度と比べ中学で11件増え24件、高校では29件増え65件だった。
県は特定の生徒が暴力を繰り返す傾向にあるとして、暴力行為を行う生徒の性格や特性などをしっかり把握しながら、支援していくとしている。