ガラス割られた赤湯小近くで市職員クマに襲われ右手開放骨折・全治3カ月 柿の木そばで 山形・南陽市
南陽市内を見回っていた市職員の男性がクマに襲われ、右手を骨折する大けがをした。市は箱わなを設置してクマを警戒している。
(リポート)
「けがをした職員は、画面奥に見えるやぶのあたりでクマと遭遇し襲われました。周辺にまだクマが潜んでいる可能性が高いとみて、箱わなを設置して対応しています」
警察と南陽市などによると1日午前7時前、南陽市の職員が2人1組で長岡南森遺跡付近の折れていた柿の木を確かめようと近づいたところ、茂みの中から出てきたクマに突然襲われた。
1人は逃げて無事だったが、58歳の男性職員が右手を引っかかれて骨折し、全治3カ月の大けがをした。
クマに襲われたのは、10月29日と31日クマが出没した赤湯小学校から南へ約500メートルの商業施設と住宅地が混在している場所で、クマは男性職員を襲ったあと再び、茂みの中へ逃げたという。
男性職員は命に別条はない。
南陽市では、赤湯小学校でクマが出没してから朝と夕方の1日2回、市職員が見回りを続けていたが、クマに襲われたのは初めて。
赤湯小学校に出没したクマと今回市職員を襲ったクマが同一の個体かはわかってないが、現れた場所が近いため市は同一の個体の可能性が高いとみている。
警察と南陽市はパトカーや広報車などを出して住民に注意を呼びかけたほか、クマが現れた茂みの入口に箱わなを新たに設置して警戒を続けている。