6月下旬から続く少雨や高温によりコメの生育に大きな影響が出ている。県などが対策会議を開き、水を十分に確保できない田んぼを中心に収穫量の減少が懸念されることが報告された。
28日に県庁で気象台や県の担当者などが対策会議を開き、6月下旬から続く少雨や高温による農林水産業への影響や今後への対応を確認した。
県内では7月24日までの平均気温が全域で平年より3℃以上高く、降水量もほとんどの地域で平年と比べ10%以下と記録的な少雨となっている。
さらに、今後1週間も雨が望めない予報となっていて、出穂期を迎えたコメへの影響が予想される。
特に十分な水を確保できなかった田んぼでは、土壌の亀裂や枯れ上がりのほか、稲穂が正常に成長しない・受精しないなどの影響が確認されていて、収穫量の減少が懸念されるという。
(県農林水産部・佐藤隆士技術戦略監)
「雨を期待している人は雨が期待できないため、自分の田んぼに水が入っているか確認し水管理をしてほしい」
また、農業用ダムやため池の貯水率も平年より低く、計画的な管理が必要。