生活用水の不足が心配されている。酒田市では水量が減った最上川に海水が逆流する現象が見られ、このままだと浄水場の処理能力を超えるおそれがあるため、市民に節水を呼びかけている。
酒田市によると、7月16日以降雨が観測されておらず、生活用水を取り入れている最上川の水位が低下している。
市内の砂越観測所では、平年は1.5メートルほどある水量が28日現在で90センチにまで低下。
これにより最上川の河口近くでは、川の水が減ったことで海水が逆流する「塩水遡上」の現象が確認され、塩分濃度は通常の2倍となっている。
今のところ浄水して問題なく使用できるが、さらに塩分濃度が上昇した場合は浄水場の処理能力を超え、最上川から水を取り入れられなくなるおそれがある。
市は万が一に備え「地下水を取り入れる」ことも検討しているが、このまま渇水の状態が続けば、2018年以来となる給水制限が必要になる可能性がある。
<市が呼びかけている当面の節水対策>
●台所では水を流したままにしない
●風呂は水の量を少なめにする