政府が2020年代に最低賃金の全国平均を時給1500円とする目標を掲げる中、県内でも2025年度の最低賃金の引き上げについて、労使双方が議論する審議会が始まった。
14日に始まった「山形地方最低賃金審議会」には、労働組合や企業などの労使双方の代表15人が出席した。
会議の冒頭、山形労働局の島田博和局長は、政府が最低賃金を2020年代に全国平均で1500円とする目標を掲げたことに触れ、委員に向け「最低賃金制度の重要性を鑑み真しな議論をお願いする」とあいさつした。
現在の山形県の最低賃金は955円で、全国で11番目に低く、1番高い東京都の1163円とは208円の差がある。
(山形地方最低賃金審議会・丹哲人使用者代表委員)
「トランプ大統領の関税問題がどういう経緯をたどりどう決着するのか、この状況も踏まえて審議は厳しい議論にならざるを得ない」
審議会は9月中旬まで行われ、10月から新たな最低賃金が適用される見通し。