4月末に起きた山形市内での住宅火災でいち早く現場に駆けつけ、住民の救助にあたった男性2人に消防から感謝状が贈られた。
大きく煙を上げる住宅。この火事は山形市船町で4月24日午前7時半ごろに起きた。
火事により木造一部2階建ての住宅1棟が全焼。
この家に一人で住む90代の女性が病院に運ばれたが、幸い大きなケガはなかった。
この火事でいちはやく女性の救助にあたったのが、近所に住む大場友廣さんと伊藤拓斗さんだった。
状況を確認した上で救助にあたった2人に対し、4日、山形市消防本部から感謝状が贈られた。
(伊藤拓斗さん)
「大場さんと連携プレイで『助けなきゃ』という気持ちが一番あって、火事現場に向かいました」
最初に火事に気がついたのは大場さんだった。
当時、付近には霧が立ち込めていたが、女性の家から煙が出ていることに気づき、火事だと認識した。
その後、大場さんの「火事だ!」という声を聞いた伊藤さんが駆けつけた。
2人は協力して家の中に入り、まだ逃げようとしていなかった女性を外に運び出した。
今回の火事では、早期発見と2人の適切な連携が女性の命を救うことにつながった。
(大場友廣さん)
「早く発見できて、被害を最小限に抑えられた行動ができたのでよかった」
(伊藤拓斗さん)
「もともと介護の仕事もしていたので、利用者さんのことも考えながら助けたいという気持ちでいっぱいいっぱいで、助けられて良かった」
山形市消防本部によると、4日時点で管轄内で起きた火事は19件で、2024年の同じ時期と比べて4件多く発生している。
また死者は4人と、過去10年で最悪のペースとなっていて、火事への十分な注意が必要。