県内で警察官を名乗る男から現金をだまし取られる詐欺被害が相次いでいて、警察が注意を呼びかけている。
警察によると、5月17日、山形市に住む20代の男性のスマートフォンに警視庁捜査二課を名乗る男から電話があり、「逮捕した犯人の自宅からあなたのキャッシュカードが出てきた」などと言われた。
その後、電話の相手は滋賀県警を名乗る男にかわり、ビデオ通話で取り調べをすると言って通信アプリ・LINEでのやりとりを求めてきた。
ビデオ通話の中で男は警察手帳のようなものを見せて「逮捕した男はあなたを共犯者だと言っている。あなたの口座のお金が事件に関係したものか調べれば分かる」などと言って送金を要求。
男性は5回に渡って指定の口座に振り込み、446万円をだまし取られた。
また5月12日、上山市の70代女性も、警察官を名乗る男との電話からLINEのビデオ通話に誘導され、警察手帳のようなものを見せられた。
女性も紙幣の調査が必要などと言われ150万円をだまし取られた。
警察は「警察官が現金を要求したり、指定口座に送金を求めることは絶対にない」として注意を呼びかけている。