秋田の業者が遊佐町で採石を計画していることについて、「規制すべきかどうか」を意見する町の審議会が意見書を取りまとめた。
これは秋田の「川越工業」が、遊佐町の臂曲地区に所有する鳥海山の麓の敷地で、町が条例で規制する深さ2メートルを超える最大約30メートルを掘削して、「採石」を計画しているもの。
これを受け、有識者などで構成し条例に基づいて工事の内容を精査する町の水循環保全審議会が、19日夜に非公開で協議を行い、事業者から提供された資料などを基に意見書を取りまとめた。
意見書は、今週中に町に提出される予定だが、内容については「規制するかどうかを町が正式判断する前に、意見が1人歩きするのを防ぐ」として公表されなかった。
(遊佐町水循環保全審議会・畠中裕之会長)
「内容に関しては後日、実際に出たものを見てもらえばわかるが、非常に順当な内容。出席した委員が全会一致でまとめた」
町は今後、議会からも意見を聞いた上で、5月中にも最終判断する見通し。