3年連続赤字乗り越えようやくたわわに実ったサクランボ収穫・就農4年若手農家の意地と執念 山形・山辺町
就農して4年目の山辺町の若手農家が「佐藤錦」の収穫を始めた。2024年・2025年と不作に悩まされた中での今シーズン。初めて、たくさん実ったサクランボを前に、思いを新たにしていました。
山辺町の「お天道農園」。
代表の安孫子陽平さんは、5日の日の出前から「佐藤錦」の収穫の準備にとりかかっていた。
(お天道農園・安孫子陽平代表)
「今年は霜や強風があったが、全部乗り越えて無事ここまでこれた。"いっぱいもげそうだ"と、箱をいっぱい準備した」
やっと迎えた収穫の日。
就農して4年目の安孫子さんには特別な思いがあった。
2025年の安孫子さんのサクランボ畑。
脱サラして栽培を始めたものの、2025年・2024年と不作が続き、これまで一度も十分に利益が出るような収量を確保したことがなかった。
(お天道農園・安孫子陽平代表)
「ずっと赤字。3年間栽培してきてずっと赤字」
2026年の出来は、畑にあるどの木を見ても、真っ赤に色づいた佐藤錦がしっかりと実っていた。
(お天道農園・安孫子陽平代表)
「うれしい、初めてなので。サクランボがここまでなっているのは栽培始めてから初めて。報われた」
安孫子さんのサクランボ畑は全部で35アール。
2025年の収量は350キロだったが、2026年は600キロを超えると見込んでいる。
売上予想の300万円以上と、2025年の約2倍。
(お天道農園・安孫子陽平代表)
「去年は1粒のために脚立に上っていた。今回は1回の脚立でいっぱいもぐところがあって楽しい」
約3時間かけ収穫した約40キロの佐藤錦は、山辺町のふるさと納税の返礼品などとして出荷する予定。
ようやく満足のいく量を栽培することができた安孫子さん。
しかし、今後も農業で生計を立てていくためには、まだまだ安心はできないと気を引き締める。
(お天道農園・安孫子陽平代表)
「今年が良かったから来年も良いとは限らない。サクランボは天候に対しデリケートな作物。また極端な天候がくることが多分あるので、対応できるようにしないといけない」
そして地域の農業を守るための第一歩は、自分の畑でしっかりとサクランボを育て、消費者に届けていくことだと信じている。
(お天道農園・安孫子陽平代表)
「特別ですねサクランボは。ほかの作物なら簡単にあきらめている、『辞めよう』と。サクランボはそうならない、意地と執念がある」