たき火が原因の7割...1人で・目を離した隙に・消したつもり 3月の林野火災・野火計19件 山形
県内で火事が相次いでいる。連日、乾燥注意報が出るなど、火災が非常に起きやすい状況。小さなたき火だからといって油断しない、必要のないたき火はやめよう。中でも「林野火災」は、3月の発生件数が2025年の4倍に上る。その多くは「小さなたき火」が手に負えなくなって燃え広がるケースだという。
県内では、2024年5月に南陽市の秋葉山で大規模な火災が発生した。
2026年に入ってからは、東根市・上山市などで林野火災が相次いでいる。
こうした中、県は4月20日までを「山火事防止啓発ウィーク」として、予防活動に力を入れる。
山形市で開かれた出発式には、パトロールカー7台と県・消防などから約30人が参加した。
2026年は雪解けが早く、空気の乾燥が進んでいることから、県内では外での火災が相次いでいる。
2026年に入り、林野火災や野火はすでに28件起きていて、県は3月に「多発警報」も発令した。
3月だけでも、林野火災と野火は計19件。
2025年3月と比べて、じつに4倍に上る。
その原因を一つひとつ調べると、その多くが自宅の庭や畑にたまった枯れ草やごみ・果樹園地などで出た剪定(せんてい)した枝を焼却するための「たき火」が原因の7割強を占めている。
(県消防救急課・中村精課長)
「もともと火のないところに火災が起きる。たき火・野焼きが原因となっているものがほとんど。基本的に林野火災の原因は人為的なもの」
警察などの調べによると、「1人で」たき火をしていて、「目を離した隙に」「消したつもりなのに」燃え広がったケースが非常に目立つという。
(県消防救急課・中村精課長)
「"火を使うことは危険な行為"という意識を持ってほしい。火を使う時は万全の準備と徹底した消火の意識、"消したつもり"が一番危ない。消火は複数人で徹底的に」
そもそも、いわゆる「たき火」「野焼き」は廃棄物処理法で原則禁止されている。
例外は、農業や林業を営む人がやむを得ない場合に限定されている。
さらに、「林野火災警報」の発令中にたき火をすると、「30万円以下の罰金、または拘留」が適用されるケースもある。
(県消防救急課・中村精課長)
「林野火災注意報・警報を今年1月から運用しているが、風が強い時は火の粉が飛び延焼するケースもある。風が強い時は絶対に避けるべき。やむを得ずたき火をする場合には、相当強い危機意識・防火意識を持ってほしい」
これからゴールデンウイークなど本格的なレジャーシーズンに入り、キャンプなど火を扱う機会が増える時期だけに、「火の怖さ」を正しく認識することが重要。
「林野火災注意報」は、14日時点で山形市・天童市・東根市・村山市・山辺町・中山町の4市2町に出されている。
雨が少なく、非常に火災が発生しやすい状況。
山形市などでは、「1ミリを超える雨があるまでは屋外での火の使用を控えてほしい」と注意を呼びかけている。