正月用「切り餅」づくり最盛期・年間需要の9割集中 農家がもち米栽培・加工・販売まで担う 山形・川西町
川西町では、お正月に欠かせない「切り餅」づくりがいま最盛期を迎えている。1年間の餅の需要の実に9割が集中する時期だけに、加工センターは大忙し。
川西町西大塚の大塚もち加工センターでは、地元の農家がもち米の栽培から加工・販売までを一貫して行っている。
切り餅づくりは、正月用の需要がある12月に年間生産量の約9割が集中していて、従業員は12月10日ごろから総出で作業を行っている。
この加工センターでは、一般的な「白もち」や、置賜地方に古くから伝わる「味噌もち」など、計8種類の切り餅を作っている。
26日も、加工場では機械にかけて餅をついたり、寝かせた餅を切ってパックに詰めたりするなどの作業を手分けして進めていた。
切り餅づくりは30日ごろまでがピーク。
その後も、年末年始には各家庭用や新春のイベント用などの生餅の需要が多く、従業員は正月も休みなしのフル稼働。
(大塚もち加工センター・安部榮太代表取締役)
「みんなにいっぱい食べてもらいたい。その気持ちが一番大きい。お正月もそんな気持ちで頑張っていきたい」
切り餅は、大塚もち加工センターや町内の産直施設などで販売されている。