おせち料理にも物価高騰の影響...いくら27%・数の子12%値上がり 消費者はあれこれ工夫 山形
おせち料理に使う食材も物価高騰のあおりを受けている。消費者からは「量を減らす」「お重にはしない」など、工夫をしておせちを用意するとの声が聞かれた。
(リポート)
「天童市のスーパーです。おせちコーナーができて、紅白かまぼこ・だて巻・黒豆なども販売が始まっています」
年末が近づくにつれ、商品を吟味する客が増えるおせち料理コーナー。
2025年は、このおせち料理にも物価高騰の影響が大きく現れている。
帝国データバンクによると、2025年に販売されるおせち料理の平均価格は2万9098円で、2024年に比べ1054円の値上がり。
値上げ幅が1000円を超えるのは3年ぶり。
消費者に話を聞くと...。
(客)
「SNSで"かまぼこが値上げする"と。覚悟はしているがまだ見たくない、去年と同じ量では作らない」
「"お重"にはしない。2年前はしてたが、だんだん高くなっている」
食材別にみると、いくら27%、数の子12%、伊勢エビ6%、真鯛6%と、それぞれ値上がりしている。
このほか2025年の猛暑で不作となった黒豆類も値上がりが見込まれる。
また、鳥インフルエンザの影響などでタマゴの価格が上がったことで、だて巻きも1割ほど価格が上がっている。
(フードセンターたかき交り江店・村上兵太郎店長)
「魚介・タマゴ類の一部商品が5~10%値上がりした。昨年と同価格で販売している商品もあるので、お客に喜んでもらえれば」
そして、正月の主役として「おせち」と並ぶ「おもち」も...。
(フードセンターたかき交り江店・村上兵太郎店長)
「もち米1.5キロ約1280円だったが、今は1450円。一気に値段が上がっている」
JAによると、九州などのもち米の生産県では、より高値で取引される主食用のコメに生産をシフトする動きがあり、2025年のもち米の生産量が大幅に減っているという。
お雑煮や鏡もちなど、正月に需要が多いもち。
やはり家計への影響が大きいよう。
(客)
「もち米を生産者から買っている。15キロ9000円。去年は6800円ぐらい。ずいぶん値上がりしている」
「鏡もちを飾る場所を減らそうかと。いつも5カ所だが3カ所に」
どう節約しながら楽しく過ごすか、今回はさまざまな工夫が必要な正月になりそう。