師走に入り新年の準備が早くも始まっている。山形市では、正月の縁起物・松の競りが行われた。

（リポート）
「みなさんが競り落としているのは、正月に欠かせない松です。きょうから12月、新年に向けた準備が始まっています」

山形市の山形生花地方卸売市場に並んだのは、正月飾りに使われる松。
午前8時から始まった競りには、約60人の業者が参加した。

2025年は福島や県内で生産された若松・大王松など約8万本が入荷し、威勢の良いかけ声と共に次々と競り落とされていた。

（競りに参加した人）
「"年末が来るな"と緊張感・高揚感がある。松を飾る人が少なくなってきた。縁起物なのでたくさん飾って正月を迎えてほしい」

松は葉が青々として落ちにくいことから、不老長寿の象徴とされる縁起物。
2025年は、例年と比べて全体的に安値で取引されたが、暑さに強い松は猛暑に負けず順調に育ったという。

（山形生花地方卸売市場・橋本雄太代表取締役社長）
「今年は物価高の影響を受けている。できるだけみなさんに安く供給したいということで、全体的に安かった。各家庭で少しずつでもいいので正月気分を味わってぜひ飾ってほしい」

福島産の女松が最高値となり、1本1万円で競り落とされた。
1日に競り落とされた松は、正月に向けてさっそく店頭に並ぶという。