米沢牛が全国に知られて150年の節目となるのを記念して、米沢市で特別なセリが行われた。
米沢牛が全国的に知られるようになったのは、明治時代に米沢興譲館で教べんをとっていたイギリス人教師のチャールズ・ヘンリー・ダラスがそのおいしさに感動し、横浜で牛肉を振る舞ったことがきっかけといわれている。
ことしはそこから150年の節目の年にあたり、2日に行われた記念市場では、A5・A4ランクの米沢牛75頭がセリにかけられ、仲買人が霜降り具合などを見極めていた。
市場関係者によると、米沢牛の需要は6月の山形新幹線の車両トラブル以降、観光客が減少して消費が落ち込んだことで低調な状況が続いている。
通常運行の再開後は持ち直していて、2日のセリではご祝儀感もあってか、1頭当たりの平均金額が約148万円と高値の取引となり、全体の販売は1億1100万円に達した。
また、中には1キロ単価で1万円の大台を突破するなど、年末商戦に弾みがつく盛況となった。
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