2024年7月の豪雨災害に伴う戸沢村蔵岡地区の集団移転について、村は移転先を「中央公民館南地区」にしたいとの考えを住民に示した。
戸沢村は2025年度、3年後の2028年度の集団移転を目指して事業計画の策定を進めている。
25日に開いた2回目の集団移転事業説明会で、移転先として“コンビニ・金融機関への距離の近さや利便性”など34項目を比較検討した結果、災害リスクが低い3つの候補地のうち「中央公民館南側の土地が最適」との考えを住民に示した。
また、土地と建物の補償金については、6月の調査をもとに算出した目安の額を29日から世帯ごとに説明する。
移転先について住民から反対意見はなく、村は12月末までに移転先の詳細な整備計画を示すことにしている。
(住民)
「農協も郵便局も近いので感謝している」
「地元に残るかどこかに行くかは補償金額でかなり左右される。提示額を聞いてからでないと」
説明会では、除雪の負担を減らすロードヒーティングの整備を求める声や、「住宅の間隔が狭く、ため池の水も不十分で防火対策に不安がある」などの意見が出ていた。
村は今後も住民の意見や要望を可能な限り吸い上げ、整備計画に反映させる方針。