猛暑や水不足の影響でコメの品質が懸念される中、米どころ庄内で、新米の品質を調べる「等級検査」が始まった。取材先では、生産者の管理が実を結び、検査の結果はすべて一等米だった。
鶴岡市の「JA庄内たがわ」の倉庫で、11日から等級検査が始まった。
11日に検査が行われたのは、9月5日~10日までに持ち込まれたJA庄内たがわ管内のはえぬき・雪若丸・ひとめぼれの新米約66トン。
検査では、検査員がサンプルを採取し、粒の光沢や色・形・水分量や食味など10項目をチェックしていた。
(JA庄内たがわ・鈴木重昭検査員)
「高温が続いたので、2年前のような等級の低下を心配していたが、そのようなことは今のところなく品質的にも良い印象。雨不足で一部枯れたところもあったかもしれない、全体的に農家のみなさんが工夫して水をかけたので被害が広がらなかった」
11日に検査した新米はすべて一等米と格付けされ、次々にスタンプが押されていった。
県内の稲刈りはこれから本番を迎えるが、JA庄内たがわは品質低下を防ぐため適期の刈り取りを呼びかけている。
検査を受けたコメは、早ければ来週の後半からスーパーの店頭に並びはじめるという。