米沢市の国道121号・大峠トンネルで防災訓練が行われ、重大事故につながりやすいトンネル内での救助方法を確認した。
米沢市と福島・喜多方市を結ぶ大峠トンネルでは、毎年、両県の消防と警察が合同で訓練を行っている。
10日の訓練には両県から計90人が参加。
「トンネルの米沢市側から約100メートル入った場所で車同士が正面衝突し、自力で脱出できない」との想定で行われた。
かけつけた米沢と喜多方の消防が協力して車の扉をこじ開け、意識のない人を助け出すと、必要な処置を行いながら救急車で病院に運んだ。
(置賜広域行政事務組合消防本部・杉原利彦米沢消防署長)
「トンネル内で火災が起きれば、炎・煙が逃げ場を失い、傷病者や消防隊の活動も制限される。そのシチュエーションも踏まえて訓練を重ねている」
県によると、大峠トンネルでは1992年の開通以降、死亡事故は発生していないが、交通事故は計30件起きている。
参加者は、重大事故につながりやすいトンネル内での救助の手順をあらためて確認していた。
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