「稼ぎたいなら農業しよう!」
新たに農業を志す若者たちの意欲をかき立てる「新規就農ツアー」が行われた。
このツアーは就農を希望する人たちに農業の現場を見てもらおうと、最上地域農業・畜産振興協議会が初めて企画。
県の内外から学生や公務員など17人が参加し、最上地域で野菜を生産する4人の農家のほ場をめぐった。
(説明)
「これは大玉トマトのリンカという品種」
このうちトマトの生産量・県内一を誇る大蔵村では、質・量ともその中心を担う伊藤貴之さんのハウスを訪れた。
もうかる農業を実践する伊藤さんはこう訴えかける。
(トマト農家・伊藤貴之さん)
「『もうけなくていい』『夏に自分の時間がほしい』という人は農業はやめてください。欲があって根性がある人でないとダメ、それと体力。その先には素晴らしい未来が待っている可能性はほかの作物より高い。なぜかというと、この暑い中でトマト作っている馬鹿は余りいないから"独り勝ち"です。いまの時代」
そして、「苦労と失敗を重ねてきたからこそ成功するための秘訣を教えられる」と語りかけた。
(トマト農家・伊藤貴之さん)
「師匠を1年つける。2年目からは自分の手で栽培をスタートさせよう。サポートもする。ここにいる人たちはライバルではない、仲間です。一緒に考えたり悩んだり勉強しよう。決して孤独な戦いではないので」
(千葉から)
「農業に対する思いもさることながら、稼げるんだなとかやりがいについても語ってくれて、チャレンジしてみたいとの気持ちになった。新庄市の実家では稲作と和牛を飼っていたが今はしていなくて、トマトへの関心は高まった。来春からチャレンジしたい」
(農林大学校1年生)
「イチゴをやりたいと思っているけど、まだしっかり決まっていない。もうかるというのはすごく重要。まだ知らないことがたくさんあるので知識をつけて就農したい」
ツアーでは、キュウリ(舟形町)やネギ(新庄市)・ニラ(金山町)のほ場も見て回った。
参加者たちは厳しくも温かい言葉で背中を押してもらい、夢を膨らませていた。
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