何とか雨を...と神頼み。酒田市の神社で、江戸時代から伝わる伝統の「雨乞い神事」が実に82年ぶりに執り行われた。
酒田市楢橋の玉池神社は水を司る「水神」などをまつる神社で、江戸時代に地域が干ばつに見舞われた際、神に祈りを捧げた翌日に雨が降ったと伝えられている。
また玉池神社は、庄内藩・酒井家からも「雨乞い祈願所」として依頼を受けたとされる由緒ある場所。
記録的な渇水となる中、2日に執り行われた「雨乞い神事」は実に82年ぶり。
農業関係者を中心に地区の住民ら40人が参加した。
宮司が祝詞をあげたあと、行われたのは四方拝と呼ばれる儀式。
四隅に置かれた龍の頭に「呼び水」を意味する水をかけ、一刻も早く十分な雨が降るよう祈った。
住民の代表らは玉串を奉納し境内は厳かな雰囲気に包まれていた。
(神事の参加者)
「野菜は全滅寸前。農道の雑草さえ枯れている状況。畑の物もすべてダメになっているので、この辺で雨に降ってもらいたい」
「一日も早く降ってもらいたいという気持ちと、神頼みしかないという思い」
気象台によると、山形市の2025年7月の降水量は過去最少の8ミリ。
2024年と比べるとわずか3%ほどしか雨が降ってなく、かなりの少なさだとわかる。
<5日以降の山形市の予報>
5日 くもり雨 60% 33℃
6日 雨くもり 80% 29℃
7日 くもり雨 60% 29℃
8日 くもり 40% 29℃
9日 くもり 30% 31℃
10日 くもり 40% 30℃
5日からの3日間は雨予報になっていて、5日昼ごろから雨が降る予報。
田んぼは土が乾ききっていて、少しの雨では水が浸透していかないそう。稲作にとって水が重要な時期に、恵みの雨が降ってほしい。