大規模な災害が発生した際に支援活動を行う「技術系ボランティア」のグループが一堂に会した意見交換会が、米沢市で開かれた。
これは、被災地で重機を使った作業など、専門性の高い活動に取り組むボランティアグループ「DRT JAPAN 山形」代表の我妻清和さんが、同様の活動をしている全国のグループに呼びかけ今月18日に初開催したもの。
会には東北を中心に、全国から約40人が参加した。
(DRT JAPAN 山形 代表・我妻清和さん)
「連携を深めることが、今後起こるであろう南海トラフ地震や首都直下地震、そうした大きな災害に備えるいいきっかけになるのかな(と企画した)」
会では事例が報告され、能登半島地震や各地の水害、岩手県大船渡市の大規模森林火災など、それぞれが行った活動での成果や課題について意見を交わした。
DRT JAPAN 山形 からは、酒田市で消防士を務めている佐藤信一さんが、去年7月に県内を襲った豪雨災害後の取り組みを通じて感じた課題を報告。
普段から被害が想定される地域を把握しておくことや、重機を取り扱う会社との連携体制の構築、災害ボランティアの登録制度など、関連する法律への理解を深める必要性などを伝えていた。
(福島県から参加)
「災害ボランティアの登録制度などを支援団体の代表として学び、ともに活動する人への指導に役立てたい」
(DRT JAPAN 山形 代表・我妻清和さん)
「それぞれの団体の色があって、考えていることがあって。最終的な目標である【災害への備え】災害が起こったあと【関連死をどうなくす】か。そういったところを再認識できてよかった。被災地に足を運んだ者として「伝える活動」も私の使命だと思っている」
我妻さんは今後も全国のグループとの交流を深め、災害時の連携体制の強化に繋げたいとしている。