地元に伝わる在来野菜について子どもたちに知ってもらおうという取り組み。鶴岡市で小学生たちが、「外内島(とのじま)きゅうり」の収穫体験を行った。
「外内島きゅうり」は、弘法大師・空海が出羽三山に向かう途中に食べてのどの渇きを癒したとの言い伝えがある在来野菜。
鮮やかな薄緑色で、ほどよい苦味とほのかな甘味が特徴だ。
この収穫体験は、鶴岡市の斎小学校が「在来野菜」学ぶ一環として行っているもので、24日、3年生18人が市内の生産者・阿部正一さんの畑を訪れ、「外内島きゅうり」を収穫した。
子どもたちは、春から阿部さんに種まきや苗の植えつけ・育て方まで教わってきた。
畑に入ると、子どもたちはさっそくかごを持ち、自分の手の平より大きく育ったキュウリを一つひとつ丁寧に摘みとっていた。
(児童)
「キュウリがいっぱいあって、採っても採ってもなくならないくらいで楽しい」
「キュウリの顔がおもしろい、ギザギザな顔」
阿部さんによると、2025年は高温の影響が心配されたが、水管理などの甲斐もあって豊作だという。
子どもたちは、収穫したばかりのキュウリを半分に切っておいしそうにほおばっていた。