E8系車両で不具合が相次ぎ、山形新幹線の東京直通運転がストップして17日で1カ月。JR東日本は、不具合が出ていない車両を使い運転再開を検討していることを明らかにした。
15日、折原英人副知事や県の経済団体がJR東日本に対し、原因の解明と早期の運転再開を求める要請書を手渡した。
これに対しJRは15日、全部で11編成ある「E8系車両」のうち、故障が頻発しているのは2024年秋以降に導入した5編成に限られ、それ以前に導入した6編成には不具合が見つかっていないとして、現在「双方の違いを調査している」ことを明かした。
また、不具合のない6編成の安全性が確認でき次第、単独運転を再開させたい考えを示した。
単独運転が実現すれば通常に近いダイヤに戻る見込みだが、JRは具体的な時期を明らかにしていない。
また、これまでに6000人以上の宿泊キャンセルが出るなど、県内の観光に大きな影響が出ているとして、JRは通常運転再開後に「新たな観光キャンペーン」を行う考えを示した。
福島で乗り換えることで山形~東京間の移動はできるが、先々の指定券をおさえられないということは、ビジネスユーザー・観光客・帰省客にとって、先の予定が立てられないため難しい。
また、県内の観光など産業への影響も懸念されるため、正常化が早く実現することを願いたい。