大地震の発生時、絶対に必要となるのが「飲み水」の確保。山形市で、大地震の際に設置される「拠点給水所」の開設訓練が行われた。
山形市の第二公園で行われたのは、大地震の際に設置される拠点給水所の開設訓練。
山形市では震度5弱以上の地震が発生すると、断水の有無に関わらず市の上下水道部と管工事協同組合・民間企業2社が協力して「拠点給水所」を開設する。
6日は市や企業の担当者が参加して、貯水槽からポンプで水を引き給水所の機能を整えたあと、飲める水かどうかの水質検査が行われた。
(参加者)
「塩素がいま0.5くらい。飲み水に適している。あまり強すぎてもダメ」
山形市では、2011年の東日本大震災で約1万戸が断水した。
その経験から、公園や小中学校を中心にこうした「拠点給水所」の整備を進め、2年前に28カ所まで拡充した。
これにより山形市民25万人が1日に使う分の水を確保できるようになった。
山形市はこれまで、地震のあと断水の有無を確認してから給水所を設置していたが、全国的に頻発する大地震を受け、5年前に方針を変更した。
(山形市上下水道部・青山大樹さん)
「災害発生時に一番大事なのは初動対応。初動対応の遅れが、その後の復旧の遅れにまでつながってしまう。まずは初動対応をいかに迅速に円滑に対応できるかを目的に、これからも訓練を続けていきたい」
市は今後も災害への対応を強化していくとしている。