山形市の自治会で災害の発生に備えた訓練が行われ、合わせて地域の全世帯へ非常用トイレが配られた。
災害に備えた訓練を行ったのは山形市の上町五丁目町内会。
訓練は地域内の公園を会場に行われ、住民約60人が参加した。
訓練では、防災担当の市の職員や警察が、火災が起きた際の初期消火の手順やケガをした人の運び方などを指導し、参加した人は非常時の適切な対応の仕方を確認していた。
(参加者)
「火事は身近だと思うんで気を付けたい」
「毛布で人を運ぶっていうのはちょっとした発見」
また、今回の訓練に合わせて、町内会から地域の全世帯へ災害時の備えとして折り畳み式の非常用トイレが配布された。
非常用トイレには排泄物を処理するための凝固剤や袋が入っていて、1つのセットで3日ほど使用できるという。
(上町五丁目町内会・西塚重己会長 )
「上町五丁目には『自分たちが使えるトイレがある』という認識を持ってもらうことで、何かあった時・いざという時に使っていただければと思っている」
(山形市防災対策課・遠藤貴也さん)
「全家庭に配ったのは市内で私も初めて聞いた。各家庭で備えてもらいたいことなので、取り組んでいただけるのは非常にありがたい」
訓練は約2時間に渡って行われ、参加した人はあらためて防災への意識を新たにしていた。