やまがた農業支援センターが約3万2000件の情報が流出した疑いがあると発表した。
やまがた農業支援センターは、個人や団体間での農地の貸し借りを仲介する事業を行っている。
センターによると、8日正午すぎ県内の駐在拠点で業務をしていた60代の男性嘱託職員が、昼休み中にパソコンでインターネットを見ていたところ、「ウイルス感染」と表示された。
職員が画面に出ていた「050」から始まる番号に電話を掛けると、片言の日本語を話す男から「ウイルスを除去するため」としてURLの入力を求められ、応じてしまった。
不審に思った職員はパソコンの電源を切り、その後、リース業者が確認したところ遠隔操作を行うアプリがインストールされていることがわかった。
さらにパソコンに保存されていた24年10月時点の契約者や団体の3万2000件の情報が削除されていた。
この契約者情報には名前や住所、電話番号、金融機関の口座情報が含まれていて遠隔操作で抜き取られ流出した疑いがあるという。
センターでは、すべての契約者に詐欺への注意を呼び掛ける文書を送付するとともに、電話相談の窓口(TEL 023-631-0697)を開設している。