
警察本部 刑事部捜査支援分析課
佐藤警部補は刑事部門に長く従事し、今年度より新設された捜査支援分析課で、特殊詐欺や匿名・流動型犯罪などの組織犯罪の収益分析の最前線で業務にあたっている。
犯罪収益分析業務は、関連する法令などの高い専門知識を要するが、刑事部門での長年の経験と、常に向上心をもって新たな手法や事例研究に取り組む姿勢で、その知識と捜査能力を培っている。佐藤警部補が、犯罪収益分析の第一人者として同僚部下に取締要領を伝承しつつ、警察署員への指導を強化したことで、県警全体の捜査能力底上げにつながっている。また、県警全職員に向けた執務資料を複数展開し、県内14警察署に直接赴いて「巡回教養」を精力的に実施したことで、現場の警察官からも相談や情報提供など具体的な反響が寄せられ、組織犯罪処罰法の取締件数は、昨年度1年間を上回る実績を上げている。佐藤警部補は、組織犯罪における資金流入を断ち犯罪の温床をなくすこと、県民の安心安全な暮らしの維持に貢献している。
他にも、マネー・ローンダリング犯罪防止のため、「疑わしい取引の届出制度」の取り組みとして県内行政書士会や土地建物取引業協会等との協力関係構築を図り、積極的に講話の機会を創出するなど熱意を持って取り組んでいる。
犯罪収益分析分野の専門的な知識向上に努める姿勢と、強い指導力で組織全体の捜査能力の引き上げに貢献したことが高く評価され「山形県民の警察官」受賞が決定した。
鶴岡警察署 地域課 大山駐在所
大友警部補は鶴岡警察署大山駐在所に勤務し、地域の安心安全の確保に日々尽力している。
県内では高齢化が進み認知高齢者の行方不明事案も増えている。大友警部補はGPS機器の有効性を早くから認識し、GPSの活用と購入の際の補助制度の情報発信を積極的に行ってきた。大友警部補の助言により自転車にGPSトラッカーを設置した高齢者が深夜になっても帰宅せず位置情報で確認したところ、自宅から8km離れた場所で発見されている。
また担当する地域は独居高齢者の世帯も多く、特殊詐欺被害に遭わないための指導にも力を注いでいる。詐欺被害防止機能付きの電話購入のサポートや購入助成制度の広報、高齢者対象のナンバーディスプレイ無償化制度の活用や国際電話利用休止の申し込みサポートなど、住民自らの「自主防犯」に重点を置いた対策を講じている。地域住民からは「以前に比べ不審電話が減った」「世間で起こっている事件や犯罪にも関心を持つようになった」といった声も寄せられてる。
また県内各地で頻発しているクマの出没に関しても、大友警部補は担当地区にクマが出没した際には自らの恐怖を顧みず猟友会と連携してクマの捕獲の対応にあたっており、住民の安全を第一に思う姿勢がうかがえる。
地域住民が抱える課題に真正面から取り組む「住民ファースト」の姿勢が高く評価され「山形県民の警察官」受賞が決定した。
| 開催日時: | 2026年2月4日(水) |
| 会 場: | 東ソーアリーナ(山形市蔵王松ケ丘2-1-3) |
お二方の受賞を記念し、山形県警察音楽隊によるミニコンサートもあわせて開催します。 地域社会のために尽力したお二方を称えてくださる山形県内在住の方をご招待いたします。
