物価高が続く中、さらなる「値上げラッシュ」の話題。原材料費などの製造コストや物流コストの上昇によって、10月1日以降、3000品目を超える食品の値上げが予定されている。
たとえば、芋煮会シーズンで出番が増える県産の日本酒をはじめ、身近な食品の価格が引き上げられる見通しで、家計には大きな影響が予想される。
県内でスーパーマーケットを4店舗運営する「フードセンターたかき」。
山形市の桧町店では約4000点の食品を取り扱っている。
(リポート)
「このスーパーでは取引先約20のメーカーから値上げの要請が来ているということです」
この店で10月1日から順次値上げが予定されているのは250点。
店にある食品の6%を超える。
(フードセンターたかき桧町店・高橋実店長)
「(Q.値上げが見込まれるのは?)特に飲料・ペットボトル類の値上げが一番多い。メーカーによって違うが5~10%の値上げを予定している」
メーカーごとに違うが、この店では1.5~2リットルのペットボトル飲料で約25円の値上げを見込んでいる。
さらに秋の芋煮会シーズンで飲む機会の増えるあの県産品も...。
(フードセンターたかき桧町店・高橋実店長)
「(Q.ほかには?)日本酒が値上げの予定となっている。8~15%くらい値上げの連絡を受けている。特に県産酒。コメの高騰もあって来月から値上げの予定」
また、みその大手メーカーが30%価格を引き上げる予定で、この動きは全国のみそメーカーにも広がっていく見込み。
コーヒー類も豆だけでなく、ミルクや砂糖なども含めて2~3%値上げするなど、身近な食品に影響が出る。
それに対し消費者は...。
(買い物客)
「店や生産者のことを考えると仕方がない」
「家計は厳しい。できれば値上がりしてほしくない」
「大変ですね。私は年金暮らしなので、毎日ここにきて安いものがあるか探して買っているけれど仕方がない」
「みんな値上がりしているから、物流の面があるので値上げはやむを得ない。ちょっと下がった時に買う」
全体で3000品目以上の値上げは2025年4月以降、最大の値上げラッシュ。
客離れにもつながりかねない。
店では一層のコスト削減など値上げ幅をなるべく圧縮し、少しでも求めやすい価格で提供できるよう努力を続けるとしている。
(フードセンターたかき桧町店・高橋実店長)
「店としてはこの値上げは受け入れないといけないと思う。今後我々も努力して客に喜んでもらえるような商売をしていきたい」