県は18日に会議を開き、クマへの対応を協議した。
会議では目撃件数について、ことしは9月14日までに1057件確認されていると報告された。
これはすでに2024年1年間の3倍以上、これまで最多だった2020年の795件を大幅に上回っていて過去最多。
人身被害も令和に入って最も多い6件となっていて、県は注意喚起のため初めてクマ出没警報を延長する対応をとっている。
(県環境エネルギー部・高嶋智弘次長)
「ブナの実が大凶作と予測されていることもあり、出没が多くなる秋に向けて、例年以上に警戒が必要と考えている」
秋はクマが冬眠に備えてエサを求めて活発に動く時期であることに加え、キノコ採りなどで人が山に入る機会が増えるため、遭遇したり被害に遭うリスクが高まる。
県内では2025年、クマのエサとなるブナが大凶作と予測されていて、例年以上に出没が増えるおそれがあることから一層の注意が必要。
(県環境エネルギー部・高嶋智弘次長)
「過去の例でみると、出没件数のピークが10月あたりということもあるので、今後ピークを迎えるにあたって、危機感を持って安全対策につとめたい。しっかりと注意喚起をしながら、事故になることのないように対応していく必要がある」
県は「山林や田畑に行くときはラジオやクマ鈴など音の出るもので存在を知らせること」「エサとなる生ごみや取り残しの果実などを外に放置しないこと」などを呼びかけている。
<万が一クマと遭遇した場合>
●背を向けず、目をそらさずにゆっくり後退すること
●撃退スプレーも効果的
●目撃情報があった場所では、クマの活動が特に活発になる早朝・夜間の外出を控える