2024年は記録的な不漁だった「スルメイカ」漁。その漁を行う「中型イカ釣り漁船」が酒田港に入港し、2025年の初水揚げをした。
酒田港の水揚げ量全体の約3割を占める「スルメイカ」は、2024年、記録的な不漁となった。
県内の中型イカ釣り船団は2025年6月に出港し、7日、酒田港に入港した。
8日朝、船団の中で最大規模の第86若潮丸が今シーズン初の荷揚げを行い、船内で急速冷凍された「船凍イカ」を、漁協の関係者や市の職員らが協力して次々と降ろしていった。
2025年も漁場が不漁の傾向は続いているものの、青森・八戸沖などで獲れた約1万5千ケースが荷揚げされ、記録的不漁となった2024年の2倍の量となった。
(県漁業協同組合・西村盛専務理事)
「出港時の6月は心配したが、7月の半ば以降に青森・八戸沖でまとまった量があるようなのでひと安心している。これから続くか続かないか。魚体も大きくなってきたので上向きだと思っている」
第86若潮丸は漁場の八戸沖に向け9日に再び出航し、2026年2月ころまでイカ釣りを続けるという。