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【山形】豪雨・猛暑・雨不足にカメムシ…泥に埋もれたナシ畑も逆境乗り越え「刈屋梨」収穫へ 酒田市 8/14

酒田市特産の刈屋梨が間もなく収穫の時期を迎える。産地の刈屋地区では、2024年に豪雨の被害があったが、今年も猛暑と水不足という厳しい条件が続いた。産地の今を取材した。

酒田市特産の刈屋梨。
主力品種の「幸水」は約2週間ほどで収穫の時期を迎える。

2024年7月の豪雨では、刈屋地区を流れる荒瀬川からあふれた水や土砂がナシ畑に押し寄せ、収穫直前の果実が甚大な被害を受けた。
ナシ農家歴50年の酒田市刈屋地区の小松賢さん。
小松さんの園地は一部で泥が約30センチたい積したが、2025年は幸い例年通りナシを作ることができている。

しかし、天候は今年も生産者にとって厳しいものとなった。
刈屋地区では、先週の雨まで1カ月以上雨が降らず、土が乾いてしまい生育が伸び悩んだ。

(刈屋梨農家・小松賢さん)
「先週の雨は恵みの雨だと思ったが、その前が照りすぎていて玉伸びしていない。通常だと7月10日すぎから1日1ミリぐらいずつ大きくなるが、それが0.8ミリぐらいしか肥大していない」

さらに追い打ちをかけるような試練も襲っている。

(刈屋梨農家・小松賢さん)
「7月の上旬だと思うが、カメムシが大発生した。去年の水害があった川のほうが最初にやられた。全滅したような畑もある、一部ですけどね」

小松さんによると、カメムシが汁を吸うとその場所がへこんだり、スポンジ状になるなどして商品にならないという。
カメムシの被害は深刻で、小松さんの園地での収量は例年と比べ約2割減る見込み。
毎年、自然と向き合う農業の厳しさを感じながらも小松さんは前を向く。

(刈屋梨農家・小松賢さん)
「毎年楽しみにしているお客さんがいて、今年も刈屋のナシを食べて『おいしかった』と、そういう言葉が聞きたい。楽しみにしてくれていると思う」

8月下旬からは主力品種の「幸水」の収穫が始まるが、いま食べても渋みのない果実ができていて、高い糖度の実が収穫できそうだという。
9月中旬には「豊水」が出荷を迎え、収穫は10月いっぱいまで続く。



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