あす13日は盆の入り。米沢市では、お盆用の仏花として引き合いの多いリンドウの収穫作業が盛んに行われている。
「悲しんでいるあなたを愛す」「あなたの悲しみに寄り添う」
そんな花言葉を持つリンドウは、お盆や彼岸の時期に最も需要が高まる。
JA山形おきたまは11年前から生産を始め、現在は置賜の山間地で20軒の農家が栽培している。
山間地が栽培に適している理由は昼と夜の寒暖差の大きさ。
この環境で育ったリンドウは色鮮やかな花を咲かせるという。
米沢市簗沢にある古畑功一さんの畑では、例年より1週間ほど遅い7月中旬から収穫作業が始められた。
2025年は雨が少なく管理に苦労したが、8月に入ってからは一転して雨が続いている。
それでも1年で一番需要がある時期とあって、雨のなか毎日収穫作業を続けている。
(古畑功一さん)
「お盆の最盛期で『花がない。何本でも出してください』という話も来る。仏さまにはリンドウやキクの花がメインになる。それに向けて頑張りたい」
その凛と咲く姿から仏花だけではなくフラワーアレンジメントでも需要が高いリンドウ。
収穫は10月中旬ごろまで続けられ、生産者のグループでは計20万本の出荷を目指している。