モンテディオ山形は6日、ホームで天皇杯4回戦。強い雨とやみ間が交互にくる中で記者席も濡れるほど。水浸しのピッチで迎えた相手はJ1の強豪・浦和レッズ。山形が先制したあと同点にされ、それでも勝ち越したかという場面もあったがあと一歩及ばなかった。
雨のホームで迎えたJ1・浦和との天皇杯4回戦。
山形は勝てば2018年以来、7年ぶりのベスト8進出となる。
前半10分、早速試合が動く。
スローインから素早いリスタート、坂本のクロスを相手の裏をとっていた國分が合わせ、格上の浦和から波乱への期待十分の先制ゴールを奪う。
前半はこのまま山形1点のリードで折り返し。
すると浦和は後半頭から主力のアタッカー金子などを投入。
後半16分、その金子が左足でゴールを決め同点に追いつかれてしまう。
それでも、雨のなか駆けつけたサポーターに勝利を届けたい山形は、後半28分。
コーナーから岡本がねらったボールを中村がヘディング。ネットは揺れゴールを決めたかに見えたが、判定は中村のハンドでノーゴール。
幻の勝ち越しゴールとなってしまう。
徐々に相手の圧力で劣勢になりながらも1対1で粘り続ける山形だったが、後半40分、昨シーズンのJ2得点王・MVP、レッズに新加入した小森にゴールを決められ無念の逆転負け。
2025年の天皇杯はベスト16、4回戦敗退となった。
(横内昭展監督)
「天皇杯で2試合戦い、J1のチームと戦うことで強度や最後はクオリティの違いを見せつけられた。まだまだやっていかなければいけないことがたくさんあると、私自身も選手自身も感じてくれていると思う」
山形の次の試合は10日(日)、リーグ戦・ホームで現在首位の水戸と対戦する。
天皇杯は敗れたが、ここからはJ2リーグ戦に集中。
次の水戸と山形を比べてみると、得点力には実はそれほど差がない。
大きな違いは、水戸の守りの固さ・失点の少なさ。
今シーズンはリーグ戦で8連勝もある水戸だが、前節は4カ月ぶりに熊本相手に黒星を喫している。
先日まで山形の一員だった加藤千尋選手ともども総力戦で天童に乗り込んでくるのは間違いない。それでも今の山形なら、勝利を期待したい。