太くて甘~い野菜・アスパラガスの出荷が最上町で最盛期を迎え、首都圏に初出荷された。
心地良いハサミの音が響き渡るのは、最上町特産・アスパラガスの畑。
冷害に悩まされていた最上町のコメ農家たちが2004年にアスパラガスの栽培を始めた。
夏の涼しい気候にマッチして、新庄市や舟形町などにも産地が広がり、20年で栽培面積は55ヘクタールを超えた。
3年前は雹と霜。2023年は雪による「凍傷」の被害を受けたが、2025年は...。
(生産農家・斉藤和広さん)
「春が低温だったので10日ほど成長が遅れているが、一斉に出て来たので、量は今からどんどん増えると思う。『食感』が良いのは春、夏は『味の強さ』、それが最上町のアスパラの魅力」
選果場には、アスパラガスが次々に運びこまれ、2025年は444トンの出荷と6億2200万円の販売額を見込む。
栽培技術を学んだ全国の先進地から、逆に研修の依頼を受けるようになったという最上町。
出荷式ではもがみ中央農協の押切安雄組合長が、「市場からは高い評価を得ている。自信を持って良いアスパラガスを消費者に届けよう」と呼びかけた。
収穫は9月下旬まで続き、12日は選果を終えた1トンのアスパラガスが、首都圏や長野に向けて出荷された。